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有田焼の特徴と歴史

有田焼の歴史

有田焼は、佐賀県有田町周辺の地域で製造されている磁器を指します。
有田焼の歴史は古く、1616年に朝鮮人陶工・李参平らによって有田町の泉山で磁器の原料“陶石”が発見され、磁器が焼かれたことから始まりました。
400年以上続く有田焼は、日本で一番古い磁器だと言われています。
有田焼は急速に発展し、1640年代になると初代・柿右衛門が赤を基調とした“赤絵”を生み出しました。
1650年代からは、オランダの東インド会社によりヨーロッパへ輸出されるようになります。
ヨーロッパに渡った有田焼は伊万里の港から輸出していたことから、“IMARI”と呼ばれるようになり、ヨーロッパの王侯貴族から絶賛を浴びるようになります。

伊万里・柿右衛門・鍋島−有田焼の三様式

古伊万里様式
古伊万里様式
「古伊万里」とは、その名のとおり古い伊万里焼のことを指し、通常は江戸時代の伊万里焼を称しています。染付(そめつけ)の藍色の素地に、上絵の金、赤、緑、黄色などで装飾した作品を「古伊万里様式」と呼んでいますが、藍色と金、赤の組み合わせが基本で、金襴手(きんらんで)の古伊万里と呼ばれることもあります。
柿右衛門様式
柿右衛門様式
柿右衛門様式は、最大の特徴である濁手(にごしで)と呼ばれる乳白色の素地に、赤・青・緑・黄などの色絵を施した、“赤絵”と呼ばれる上絵付けが特徴です。
広い余白を残した構図の特徴から「余白の美」とも称されます。
柿右衛門様式は1650年代から1690年代にかけて多くつくられ、18世紀にはドイツの名窯マイセンをはじめとする欧州の窯で多くの模倣品が作られました。
鍋島様式
鍋島様式
鍋島様式は、染付に赤・黄・緑の三色を基調としている「色鍋島」、藍色で描かれた「鍋島染付」、大山内山でとれる青磁原石を使った青磁釉を、何度もかけて焼きあげた「鍋島青磁」の3つに分けられます。
なかでも上絵を伴った「色鍋島」は佐賀藩主が使う食器や、諸大名・幕府への献上品、贈答品としてつくられていました。
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